家を売り出して、わずか1〜2週間で購入申込みが入った。
本来であれば嬉しいことですが、あまりにも早く申込みが入ると、
「もしかして安く売り出しすぎた?」
「もう少し高くても売れたのでは?」
「すぐに申込みを受けず、もう少し待った方がいい?」
と逆に不安になってしまう方もいらっしゃいます。
結論からいうと、早く申込みが入ったからといって、必ずしも売出価格が安すぎたとは限りません。
むしろ適正な価格設定ができていたからこそ、販売開始直後の購入希望者をしっかり掴めた可能性があります。
今回は、売却開始から短期間で購入申込みが入った場合の考え方について解説します。
なぜ売り出してすぐに申込みが入ることがある?
不動産を売り出すと、その物件を初めて見た人だけが検討するわけではありません。
例えば町田市で、
「町田駅徒歩15分以内」
「3LDK以上」
「5,000万円以内」
といった条件で数ヶ月間物件を探している方がいたとします。
その条件にピッタリの物件が新しく売り出されたら、その方にとっては「待っていた物件」です。
販売開始から数日しか経っていなくても、購入申込みが入ることは十分にあります。
つまり、売主にとっては販売開始1週間でも、買主にとっては数ヶ月探してようやく見つけた物件かもしれないということです。
2週間で売れた=安すぎたとは限らない
不動産売却では、
「3ヶ月売れなかったから適正価格」
「1週間で売れたから安かった」
という単純な判断はできません。
売れるまでの期間には、
-
立地
-
築年数
-
間取り
-
物件の状態
-
周辺の競合物件
-
売り出した時期
-
購入希望者のタイミング
など、さまざまな要素が関係します。
条件の良い物件で、適正な価格設定がされていれば、販売開始直後に申込みが入っても不思議ではありません。
では「もっと高く売れた可能性」はないの?
もちろん、可能性がまったくないとは言い切れません。
例えば4,500万円で売り出してすぐに複数の購入希望者から申込みが入った場合、
「4,600万円でも購入希望者がいたのでは?」
という可能性はあります。
ただし、これは売却後になっても答えが分かりません。
4,600万円で売り出していたら同じ買主が購入していたかもしれませんし、「予算を超えるから」と検討対象から外れていた可能性もあります。
不動産売却では、最も高く売れる価格を1円単位で事前に把握することはできません。
そのため「もっと高く売れたかもしれない」という可能性だけを考え続けるよりも、周辺相場や成約事例と比較して適正な価格で売却できているかを確認することが重要です。
すぐに申込みを受けず、もう少し待った方がいい?
ここは慎重に判断する必要があります。
「まだ売り出したばかりだから、もう少し待てばもっと良い条件の買主が現れるかもしれない」
と考えること自体はできます。
しかし、現在の購入希望者が待ってくれるとは限りません。
買主も他の物件を比較しています。
返事を保留している間に別の物件を購入してしまい、最初の申込みがなくなる可能性もあります。
さらに、その後もっと高い条件の申込みが入る保証もありません。
すでにある申込みを断って、まだ存在しない次の買主を待つことにはリスクがあります。
満額の申込みならどう考える?
売出価格そのままの「満額」で申込みが入った場合は、かなり良い条件といえます。
例えば4,980万円で売り出して、
「4,980万円で購入します」
という申込みが入ったのであれば、売主が設定した希望価格で購入してくれる買主が現れたということです。
もちろん、
「5,080万円でも売れたのでは?」
と考えることはできます。
しかし、不動産には株式のように常に現在価格が表示されているわけではありません。
満額で購入してくれる買主が現れたこと自体を、しっかり評価することも大切です。
価格だけでなく「買主の条件」も確認しよう
購入申込みが入ったら、金額だけを見るのではなく条件も確認しましょう。
例えば、
-
購入希望価格
-
手付金
-
住宅ローン利用の有無
-
住宅ローン事前審査の状況
-
契約希望日
-
引渡し希望日
-
その他の条件