「家を売るなら、先に引っ越して空室にした方がいいですか?」
不動産売却のご相談でよくある質問のひとつです。
実際、中古マンションや中古戸建を探していると、「空室」の物件もあれば、売主様がまだ生活している「居住中」の物件もあります。
では、売却するならどちらの方が売れやすいのでしょうか?
結論からいうと、空室には空室の強み、居住中には居住中の強みがあります。
「売るために絶対に先に引っ越さなければいけない」というわけではありません。
今回は、空室と居住中それぞれのメリット・デメリットを、不動産会社の目線から解説します。
空室で売却するメリット
空室の大きなメリットは、購入希望者が内見しやすいことです。
購入希望者から、
「今日見たい」
「明日の午前中に見たい」
という問い合わせが入った場合でも、比較的スケジュールを合わせやすくなります。
不動産売却では、購入希望者が「見たい」と思ったタイミングを逃さないことも大切です。
また、家具や荷物がないため、室内全体を確認しやすいというメリットもあります。
収納の中、部屋の広さ、壁や床の状態なども確認しやすく、購入後のリフォームを検討している方にとっても見やすい状態です。
空室なら必ず印象が良くなるとは限らない
一方で、空室にすれば必ず売れやすくなるわけではありません。
家具がなくなることで、逆に生活のイメージが湧きにくくなることがあります。
何も置いていないリビングを見ると、
「思ったより狭いかも」
と感じる方もいます。
実際にはソファやダイニングテーブルを置いても十分な広さがあっても、家具がないことでサイズ感を想像しにくくなることがあります。
また、空室期間が長くなると換気や清掃が行き届かず、室内の臭いやホコリなどが目立ってしまう場合もあります。
空室だから放置していいわけではなく、売却期間中の管理も重要です。
居住中でも普通に売却できます
「住みながらだと売れにくいですか?」
と心配される売主様もいますが、居住中の状態で売却活動を行うことは珍しくありません。
特に、
「売却してから次の家を購入したい」
「住宅ローンが残っているので、先に引っ越すのは難しい」
という場合には、住みながら売却を進めることになります。
居住中だからという理由だけで、大きく不利になるわけではありません。
居住中だからこそのメリットもある
居住中の物件には、「実際の生活をイメージしやすい」というメリットがあります。
例えばリビングにソファやテレビ、ダイニングテーブルが置かれていれば、
「この広さなら4人家族でも使えそう」
「ここにテレビを置けばいいんだ」
と具体的な生活を想像できます。
また、実際に住んでいる売主様だからこそ分かる情報もあります。
「午前中はこの部屋に日が入ります」
「このスーパーをよく使っています」
「この時間帯なら駅までのバスが多いです」
など、購入希望者にとって参考になる情報を伝えられるのも居住中ならではのメリットです。
居住中で重要なのは「内見時の印象」
居住中売却で特に重要なのが、内見時の室内の状態です。
購入希望者は物件そのものを見に来ていますが、第一印象には家具や荷物、明るさ、臭いなども影響します。
そのため内見前には、
・できるだけ物を減らす
・玄関を整理する
・カーテンを開けて明るくする
・水回りを清潔にする
・室内を換気する
といった準備がおすすめです。
特に玄関、リビング、キッチン、洗面所などは印象に残りやすい場所です。
高額なリフォームをするより、まず整理整頓や清掃を行うだけでも印象が変わることがあります。
空室の方が内見件数は増やしやすい
売却活動という観点では、空室の方が内見のハードルを下げやすいのは事実です。
居住中の場合、売主様と購入希望者双方の日程を調整する必要があります。
一方、空室で不動産会社が鍵を管理していれば、比較的柔軟に案内できます。
土日に限らず平日の問い合わせにも対応しやすいため、購入希望者を逃しにくくなります。
ただし、
「内見しやすい=高く売れる」
とは限りません。
最終的には価格、立地、物件状態、競合物件、広告の見せ方などを含めて判断されます。
売るためだけに先に引っ越す必要はある?
基本的には、売却するためだけに無理をして先に引っ越す必要はありません。
先に引っ越すと、新居の住宅ローンや家賃と現在の住宅ローンが重なる可能性があります。
さらに管理費・修繕積立金、固定資産税などの負担も続きます。
「空室の方が売りやすそうだから」という理由だけで先に引っ越して、売却が長期化してしまうと資金的な負担が大きくなることがあります。
売却価格だけではなく、売却期間中に発生する費用まで考えることが大切です。
結局、空室と居住中どっちがいい?
売却のしやすさだけでいえば、空室は内見日程を組みやすいという大きなメリットがあります。
ただし、居住中でも十分に売却は可能です。
むしろ重要なのは、
「空室か居住中か」よりも、その状態に合わせた売り方ができているかどうかです。
居住中なら写真の撮り方や内見前の準備を工夫する。
空室なら室内を明るく清潔に保ち、購入希望者が内見しやすい環境をつくる。
物件ごとに適した販売方法は異なります。
まとめ|生活や資金計画に合わせて売却方法を決めよう
「売るなら先に引っ越した方がいい」と一律に考える必要はありません。
空室には「内見しやすい」という強みがあり、居住中には「生活をイメージしやすい」という強みがあります。
大切なのは、売主様の住み替え計画や住宅ローン、売却希望時期なども含めて販売方法を決めることです。
町田不動産では、町田市のマンション・戸建・土地の売却相談を承っております。
「住みながら売却したい」
「先に引っ越すか迷っている」
「売ってから買うか、買ってから売るか分からない」
といった段階でも問題ありません。
売却だけではなく、その後のお住み替えまで含めてご相談いただけます。